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Acsportにて採用サイト制作を担当しております、白鳥と申します。
弊社では、業界やサイト制作のテーマ別で担当制を導入しており、採用サイトの提案は、採用の実務経験者、人材業界出身者など、採用に関する深い知見を持つメンバーが担当しています。

私自身は前職のHR系スタートアップで採用責任者として、新卒・中途・パートアルバイト採用など、採用業務全般を担当した経験があり、特に新卒採用は初年度から10名の内定承諾を獲得した実績がございます。

Acsportでは前職の経験を活かし、採用サイト担当として、上場企業を含む年間50件以上の採用サイト制作をさせていただいておりますが、ご提案の際にお客様に必ずと言っていいほど聞かれるのが、「採用サイトって、実際どんな効果があるの?」という質問です。

もちろん、採用サイト制作によって「応募数や採用人数が増える」といった数字的な効果もありますが、実際に作ってみるとそれ以外のメリットも多く感じていただけるかと思います。

今回は、まだ採用サイトを持っていないけれど、どんなメリットがあるか知りたい、という方向けに、実際に採用担当として採用サイトを運用した経験のある筆者が実感した、採用サイト制作のメリットをご紹介いたします。

「良い人」からの応募が来ない

前職では、HR系のスタートアップで採用担当として、パートアルバイト採用、中途採用、新卒採用の立ち上げなど、一通りの採用業務を経験しました。

入社して1年ほどは営業職として採用ツールの営業を担当していたのですが、事業拡大に向けた採用強化の為に、以前からひそかに挑戦してみたかった「採用担当」のポジションができることになり、真っ先に手を挙げたところ、ありがたいことに採用業務をまかせていただけることになりました。私が採用担当になった当初は、会社は立ち上げて2年目の創業フェーズで、主にIndeedを利用して採用活動を行っていました。
採用ツールの営業経験があったため、Indeedの運用ノウハウが多少はあったことや、オフィスの立地が良かったことで、まったく応募が来ない!ということは少なかったものの、求めている「良い人からの応募が来ないこと」がとにかく多く、頭を悩ませていました。

面接で感じた「求める人物像とのギャップ」

私が勤めていたスタートアップでは、1か月で100件ほどの応募が集まっていましたが、それでも一人も採用に至らない…ということも少なくありませんでした。
当時は特に、事業拡大のために営業職の採用人数を増やすことが最優先課題で、未経験者の採用も積極的に行っていました。
初任給がそれなりの額だったこと、年間休日が多めだったこと、オシャレなオフィスがあったこともあり、応募数は順調に集まっていたものの、採用したい方からの応募はほとんど来ませんでした。

面接でお会いした方の多くが、ワークライフバランスを何よりも重視しており、「仕事はほどほどに、プライベートの時間を確保したい」という考えを持つ方で、こちらが求めているような、「成果が出るまで粘り強く頑張れる、目標達成のためにはハードワークも厭わない」といったベンチャーマインドの強い方は、ほぼゼロに等しかったように思います。

求人原稿だけでは、伝えられないことがある

当時は、Indeed用の求人原稿に「年間休日130日!」や「駅チカ3分の綺麗なオフィス!」といったキャッチコピーをよく入れ込んでいました。
いわゆる「キラキラ求人票」を掲載し続けることで、応募数は簡単に集めることができましたが、なかなかこちらが求めるような、営業をゴリゴリ頑張りたいタイプの方と出会うことはできず…。
それでも、この「キラキラ求人票」を掲載していたのには訳がありました。それは、「こちらの希望を素直に書いた求人票には、応募が来ないから」です。

例えば、「新進気鋭のスタートアップでの新規事業責任者」「年収1000万円超えも可能!」といった、営業として稼ぎたい、スタートアップで新規事業を立ち上げてみたい、といった方に向けた求人には、応募は0件。
理由は明確で、「なんか怪しいから」これに尽きるかと思います。

・企業名を検索すれば、一応コーポレートサイトはあるけれど、創業してまだ2年…
・どんな人が働いているのか、新規事業って何をやっているのかもわからない…

これでは情報があまりにも少なく、「この会社で新規事業に挑戦してみよう!」と思ってもらえるはずがありません。

とはいえ、Indeed内の求人票に新規事業や経営陣のプロフィールなどをつらつらと書いたところで、読まれないことは目に見えていて、「面接にさえ来てもらえれば、うちの事業の面白さを伝えられるのに」「うちで活躍しているメンバーのことや、チームワークの良さとか、もっと知ってほしいのに」と、もどかしい思いをしていました。

情報発信の手段として、採用サイト制作に踏み切ることに

そこで社内で話し合い、もっと求職者向けに社内の情報発信をする手段として、採用サイトを制作してみることが決定しました。

採用サイトの制作経験が無かったため、まずは他社の採用サイトを見る、制作費の相場を調べるといった情報収集からスタートし、プロジェクトのスタートから公開まではだいたい4カ月程度の時間を要した記憶があります。

採用サイト制作を通じて得られたメリット

採用サイト制作に関しては、企業フェーズが創業期の今入社してくれる方が将来的なコアメンバーとなるため、より自社と親和性の高い方を採用したい、という思いが強かったことから、コンセプト設計や文章のライティングなどは、すべて自分たちで一から作り上げました。

その分、検討するべきことが多く苦労はしましたが、結果的には採用サイトを作ったことで、数多くのメリットを得ることができました。

採用ターゲットを見直すきっかけになった

いざ採用サイトを作ろうとなると、どんなターゲットに向けて、どんな強みを、どんなコンテンツで発信すべきかを検討する必要があります。

採用サイトを作る前は、「何となくガッツがあって、コミュニケーション力が高くて、営業に向いてそうな人」といったぼんやりとした人物像が、自社で求める人物像の共通認識でした。
しかし、採用サイトの制作をきっかけに、営業チームのメンバーや会社役員など関係者を巻き込み、もう一度どのような人を採用したいのかを考え直す機会ができたことで、ずっとぼんやりとしていた人物像が明確になっていきました。

例えば、「コミュニケーション力が高い」という表現は、求める人物像を語るうえでよく耳にするフレーズですが、「コミュニケーション力」という言葉そのものが曖昧で、具体的にどのような能力かの解釈は人によって異なります。

このような担当者間での認識のズレを極力なくし、共通認識を持つために、「コミュニケーション能力」ひとつとっても、自社の業務で必要な能力は具体的に何なのかを洗い出していきました。
「コミュニケーション力=発信力よりも傾聴力が高く、相手に合わせて心地の良いやりとりができる」などの基準を定めていったことは、「何となくうちに合いそう」といった面接官の主観による判断を防ぐことにも繋がり、非常に効果的でした。

企業理解が深まり、面接の質が向上した

採用サイトを制作する前は、自社に関する情報が少なかったため、限られた面接時間のほとんどが会社説明や質疑応答に取られてしまっていました。
そのため、面接ではより深い部分についての対話に時間を割くことができず、候補者からの質問も「残業はどのくらいありますか?」など、基本的な会社情報に関する質問しか挙がってこない、という状態でした。

しかし、採用サイトを制作したことにより、候補者が事前にサイトを通じて企業研究ができるようになったことから、潜在能力や個性を見抜いたり、入社後のキャリアプランについてのすり合わせに時間を割けるようになり、限られた面接時間を有意義に使い、面接の質を向上させることに繋がりました。

さらに、応募者からは「○○事業ではどのようなスキルが身に付きますか?」といった具体性の高い質問がでるようになったほか、「面接でより深い話が聞けて良かった」「入社後のイメージが明確になった」といった声が寄せられ、企業の魅力度向上にも繋がっています。

ミスマッチが減り、採用率が大幅に改善した

前述の通り、採用サイトを作る前は応募が100件あっても1人も採用できないことがあるほど、ひどいミスマッチが起こっている状態でした。

採用サイトを制作してからは、応募者の質が向上し、自社の求める人物像と合致する人が増えました。

具体的には、

・企業理念やビジョンに共感した上で応募してくる人が増えた
・仕事内容や社風を理解した上で、自身のキャリアプランと照らし合わせて応募してくる人が増えた
・入社後のギャップを理解した上で、それでも挑戦したいという意欲の高い人が増えた

といった変化が見られ、10件の応募からでも複数名の採用に成功するなど、採用率が大幅に向上しました。

人材紹介会社(エージェント)からの紹介数が増加し、候補者の質が向上

採用サイトを制作すると、「採用サイトからの直接エントリー」が増えるイメージがあると思います。
確かに、採用サイトからの直接エントリーもありますが、意外に実感したのは「エージェントからの紹介数」が格段に増えたことです。

採用サイトを作る前から、管理職候補などのポジションはエージェントを利用して募集をかけていましたが、なかなかマッチする方の紹介が来ず、たまに紹介が来たかと思えば全く合わない方だったりと、採用実績もほとんどない状態が続いていました。

しかし、採用サイトを公開してからは、毎月コンスタントにマッチ度の高い候補者の紹介をいただけるようになり、採用難易度の高かったポジションの充足に繋げることができました。

エージェントをうまく活用するためには、担当リクルーターにどれだけ自社についての理解度を深めてもらえるかが非常に重要になってきます。
なぜなら、求人票を紹介した候補者に、担当リクルーターは「この企業ではあなたのこんなスキルが役に立ちますよ」「○○の業務を通じて△△のスキルが身に付きますよ」など、応募をしてもらうための魅力付けをしなくてはならないからです。担当リクルーターの、自社に対する理解度が浅いと、魅力付けもあいまいなことしかされず、数ある求人票の中から応募をしてもらうことはできません。

採用サイトを作ったことで、お付き合いのあるエージェントの担当リクルーターにも自社の強みやアピールポイントがより伝わりやすくなり、結果的に紹介数の増加につながったのではないかと思います。

このように、採用サイトの制作を通じて、採用数の増加、採用業務の効率化など、様々なメリットを実感することができました。

初めての採用サイト制作、お任せください

いかがでしたでしょうか。

今回は、採用担当者が実感した採用サイト制作のメリットについてご紹介いたしました。

採用サイトって本当に必要なのかな…とお悩みの方に、少しでもお役に立てますと幸いです。

Acsportでは、数多くの企業様の採用サイト制作をサポートしておりますが、お客様の半数以上は、採用サイトを初めて制作する企業様です。

「初めての採用サイト制作で、何から手をつけるべきかわからない」
「自社の強みの打ち出し方を一緒に考えて欲しい」

など、お悩みのことがあれば何でもご相談ください。
ご予算に合わせて、幅広いプランをご提案させていただきます。

ホームページ内で、採用サイト制作の事例も数多くご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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著者プロフィール

白鳥

株式会社Acsport Web事業部 採用サイト担当

新卒で大手人材派遣会社に営業職として入社し、主に首都圏エリアの企業の採用支援に携わる。その後、HR系スタートアップにて、採用システムのフィールドセールスを担当したのち、採用責任者として新卒・中途・パートアルバイト採用など、社内の採用業務全般を担当。新卒採用は立ち上げから携わり、初年度から10名の内定承諾を獲得。
Acsportでは、前職での採用の実務経験を活かし、採用サイト担当として幅広い業種のお客様の支援を行う。